倒産した秋田県の第三セクターが販売した土地付き
木造住宅に欠陥があったとして、千葉県の住宅購入者
24人が、設立母体の県、第三セクターの元役員、出資
した地方銀行を相手取り、補修費、慰謝料など約7億円
の損害賠償を請求していた訴訟で、住宅に対する鑑定が
まとまったのを受けて、秋田地裁が和解を勧告した。
地裁が和解勧告をした際、県側は協議に応じる条件と
して、下請業者の証人尋問を要求し、住民側は、裁判所
の選任した鑑定人が補修総額の鑑定額を住民側の評価
より低く見積もったことに対して鑑定人の意見を求める
ことを要求した。地方銀行は支出が伴う和解には応じら
れない姿勢を示した。
これに対し、地裁は、これらの意見を採り入れると和解
そのものが難しいとして、再度強く和解協議に応じること
を求め、協議開始が決まった。地裁は、県が補修総額の
7割に相当する約1億8000万円、地方銀行2行が各1千万円、
第三セクターの元役員がそれぞれの資力に応じた和解金を
支払うという内容の和解案を作成した。今後、関係者による
和解のための協議が行われる。
ここがポイント
裁判所は原告に対し「第三セクター破産の法的責任につい
て結論を求めるのは困難。人道的観点からの和解の試み」と
説明しており、県は「このような争いは速やかな解決が必要
と思う」とコメントしています。
しかし、破産した第三セクターという別法人による欠陥住
宅問題について、被告が法的に責任を負う可能性がないにも
かかわらず被告側が道義的な観点から和解案を受諾した場合、
県民や地方銀行の株主等から和解に対し批判の声が上がるこ
とも考えられるため、和解が成立するかどうかは流動的な
要素を残していると思われます。
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大手損害保険会社・営業・事故処理業務等、広く従事。
外資系大手生命保険会社にて、生命保険集中研修。
専門課程取得ライフコンサルタント認定(9900389340)
損害保険特級(一般)資格取得
変額保険資格
証券2級外務員資格・特級損害調査資格取得
厚生労働省ファイナンシャルプランナー技能士認定(F20210644108号)
全国MVPタイトルを2種目で獲得。
主席にて保険会社退社後、
有限会社東京リスクマネジメント設立
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